「どんな拷問にも耐えて見せる」と男は自信ありげに私に宣言する。

今まで様々な拷問に耐えてきたという自負があるのだろう…。

でも私を甘く見て貰っては困る。数々の拷問に耐えきったお前を最後に任されるのが私だという事を忘れてはいないかしらね？

誰も今まで通り苦痛を与える拷問を行う訳じゃない。

今から私が行う拷問はこれまでとは全然違う。

 

稀に痛みに強く普通の拷問には耐えてしまう奴だっている。

だけど、人間の弱点は果たして苦痛だけだろうか？

そう告げると男の顔が不安に曇る。さぞかしこれから起こる事が不安なのだろう。

 

今まで散々拷問器具は見てきたのかもしれないけれど、人間を狂わせる程の快楽を与えるための道具は見た事があるかしら。